GIC不動産管理株式会社
代表取締役 渡邊 宏 インタビュー
2020.10.19 Interviewer 川崎浩平
不動産管理業として賃貸経営の収益改善を行っているGIC(ジーアイシー)不動産管理株式会社が提案する新事業「ペット共生住宅」についてお伺いしました。
――いきなりですが、ペット共生住宅ってどういったものなんですか?
(渡邊)はい。賃貸物件で「ペット可」の物件は数多くあるのですが、ペット共生住宅は単純にペットが飼育可能な物件というものではなく、「ペットと入居者がより豊かに暮らす住環境」を提供できる賃貸物件になります。
物件をペット共生住宅にする事によって価値を高め、オーナー様は入居者様からしっかりと賃料が取れるようになり収益改善につながっていくという事業です。
――よくある普通のペット可マンションとかと具体的にはどこが違ってくるんですか?
(渡邊)ほとんどのペット可賃貸物件は賃貸借契約書上でペット飼育のガイドラインがしっかりしたものになっていないんです・・・。
――そういえばそうですね、普通は小型犬1匹まで飼育OKくらいしか書いてないですよね。
(渡邊)はい、そうなんですよ。本来、共同住宅のコミュニティーでペットと暮らす時にガイドラインは無くてはならないものです。
さらに、ガイドラインが既に有る物件も動物愛護法の観点から見て足りないところがあったり、他にもしつけの問題、予防接種の問題、建物全体の衛生管理などの様々な「基準」が今の賃貸物件にはほとんど有りません。
そういったものを全て明確にして全国ペット共生住宅認定協会から「ペット共生住宅」の認定を受ける事によって、他のペット可物件との差別化が図れます。
――確かにペット可の物件は衛生管理とか騒音とか何かとトラブルになるケースが有るので、ペットと暮らす部屋を探している時にガイドラインがしっかりしている認定物件があれば安心ですよね。そんな物件があったら多少家賃が高くても選ばれますね!
(渡邊)そうですね。家賃が上がればオーナー様にとって収益改善になります。
ですが、それだけという訳ではなくオーナー様もペットを飼っているという場合は、その所有している賃貸物件も「入居者やペットにとってより良い住環境を用意してあげたい」と思っている方も潜在的には多いので、そのような方の期待にも答えられると思っています。
――なるほどですね!収益改善だけでなくそういったペット好きのオーナーさんからのご要望は確かにたくさんありそうですね!現状、その事業はどの様に広めていますでしょうか?
(渡邊)今は当社で物件管理させていただいているオーナー様へ私のその事業への「思い」をお伝えして是非やりたいとおっしゃっていただける方へ導入していただいています。あとはそのオーナー様からの口コミでご紹介をいただいて広げております。
そういった私の思いに同意していただけるオーナー様はまだまだいらっしゃると思いますので、今後は物件を管理している管理会社さんへもアプローチをして、その管理会社とタッグを組んで物件オーナー様の収益をもっともっと上げていきたいと考えております。
「賃貸物件の入居者やペットにとってより良い住環境を用意してあげたい」
――渡邊さんってどういうご経歴なんですか?ずっと不動産業って感じですか?
(渡邊)大学を卒業して飲食業で6年働きまして、その後不動産管理会社で17年働いて、起業したのが2016年です。会社は今5期目になります。
――なんで今の会社を立ち上げようと思ったんですか?
(渡邊)会社員時代の2012年にCPM(米国不動産経営管理士)というアメリカの不動産経営のライセンスを取ったのですけども、そのアメリカのやり方って素晴らしいなと思いまして・・・そのロジックをもっともっと日本でも普及させたいと思ったのがキッカケです。
――なんでCPMを普及させたいと思ったんですか?
(渡邊)実は私が飲食業時代にどうしようもない投資不動産を数戸買わされまして、金銭的にも精神的にもえらい目に合ったのですが・・・(笑)
その物件もCPMのスキルを使ってトータル収支をプラスで売却できました。どうしようもないと思っていた自分の物件も黒字化して売る事が出来ましたので、その事例ややり方を世の中の投資家の方に普及したいと思いました。
――いろいろ苦労されていますね・・・でも理論だけじゃなく経験を基に話せる人ってなんか信頼できますね!
――苦労話は大好きなんでもっと何かありますか??
(渡邊)そうですね・・・苦労という訳ではないですが、会社を立ち上げる時に同業の方にCPMみたいな「きれいごと」で会社をやっていけると思うなよ!ってすごい言われました(笑)
CPMは、日本の不動産業界では普通にやっている売主と買主の両方から手数料を頂く事や、建設会社などから貰えるお客様紹介料などはお客様に黙って戴いたりしないんですよ。
でも私はそのやり方でも会社は出来ると自分では思っていましたので、この会社を立ち上げました。
――他の人から出来ないと言われていた事が「出来る」と証明できたわけですね!
(渡邊)まだまだ道半ばですが、私の思いに共感していただけるオーナー様と数多くお会いする事が今後も私の使命なのかなと思っています。
「ペットを飼っている不動産オーナー様や不動産管理会社様には共感していただける提案が出来きると思います。」
――CPMとペット共生住宅ってリンクするんですか?
(渡邊)はい。「収益改善」と「健全な賃貸不動産経営」がCPMのベースになりますので、その中の手段としてペット共生住宅が有ります。
――ペット共生住宅の事業をはじめるキッカケって何だったんですか?
(渡邊)スタートアップ企業の異業種交流会に参加したのがキッカケだったのですが、そこでお世話になっている方がたまたまペット関連の業種の方で、その方に賃貸不動産コンサルタントとしての私に“3つの質問”をされて一つも答えられなかったんですよ・・・その質問というのが、
「ペットのガイドラインは動物愛護法に準拠して作成していますか?」
「災害時にペットと同行避難する場合のガイドラインはありますか?」
「共同住宅の中でペットと暮らす時の建物全体の衛生管理はどうなっていますか?」
という質問だったのですが、言われてみれば絶対必要な事なのに今の賃貸物件でそんなガイドラインないなと思ったんです。
で、その方から賃貸のコンサルタントとしてそういう情報を発信して欲しいとオファーを受けた事がキッカケです。
――事業に対してのこだわりは有りますか?
(渡邊)物件のオーナー様やご入居者様から「ありがとう」と言っていただける対価としてお手数料をいただく事を心掛けています。クライアントが金銭的にも精神的にもより豊かになっていただいてそれによって当社も潤わせていただくという構図は崩したくないですね。
――今後のビジョンは?
(渡邊)全国ペット共生住宅認定協会というNPO法人も立ち上げておりますので、「全国」でただのペット可住宅ではないペット共生住宅というものを普及させていきたいです。ペットと飼い主にとってより良い物件を提供したいと思っているオーナー様は多いと思いますのでその期待に応えていきたいです。
先ずは首都圏から広げていきたいのですが、ペット共生住宅のご入居者様へご案内が出来る「ペット用商材」「トリミング」「ペット保険」「ペット葬儀」「動物病院」の方々と提携していきたいです。
――最後に一言お願いします。
(渡邊)私達がお役に立てるのはペットという切り口で「不動産の収益を上げたいオーナー様」や「オーナー様を儲けさせたい不動産管理会社様」になります。
分かりやすいところでは、ペットを飼っている不動産オーナー様や不動産管理会社様には共感していただける提案が出来ると思いますので是非よろしくお願いします。
会社名 GIC不動産管理 株式会社
会社名由来
「Grasp」お客様の資産をしっかりと把握する。
「Improve」お客様の相談に沿った改善をする。
「Contribute」お客様の満足に貢献する。
の頭文字から
経営理念 私たちは、お客様の不動産資産をより良い環境へと導き、経営資産を安定・発展させる事を目的としています。
HP https://gic-fudousan.jp/
名前 渡邊 宏
役職 代表取締役
生年月日 1970年9月14日
出身 埼玉県川口市
出身校 帝京大学
趣味 人脈づくり
最近買った物 奮発して仕立てたスーツ
20年前と変わった事 性格が丸くなった。
お勧めしたい事 神社巡り
人生に影響があった言葉 継続は力なり