Professional No.53

「空き家」のプロフェッショナル

「空き家」の
プロフェッショナル

パーソナルカラー 株式会社
空き家相談士 佐藤 愛 インタビュー
2021.8.23
Interviewer 川崎 浩平(→記事
Nominated by 立野裕子(→記事

2017年設立。東京都足立区に事務所を構え、主に足立区、荒川区、葛飾区、草加市の不動産売買仲介・賃貸仲介、空き家調査・活用を行っているパーソナルカラー株式会社。本日は「空き家調査・活用」について佐藤愛様にインタビューさせていただきました。

――空き家の調査・活用って具体的にはどのような事業になるのですか?

(佐藤)当社では空き家となってしまった戸建てやマンションを所有している人に対して、賃貸物件・コインパーキング・時間貸し駐輪場・貸倉庫などの活用や売却のご提案をしております。

――空き家を所有している人ってどんな方が多いのですか?

(佐藤)親御様が亡くなってしまい不動産を相続したが「使い道が無く、とりあえず何もせずに放置している」という方からご相談いただく事が多いです。

――御社に相談した時の流れも教えてもらえますか?

(佐藤)まずは、お電話・来店・訪問・ZOOM(オンライン面談)など、お客様のご要望に応じた場所や方法でご面談させていただきます。その際に一般例や実例を踏まえてお話しをしながら「その空き家をどうしたいのか?」をお聞きします。
 実際にご相談に来られる方は、親御様が亡くなり「思い出の詰まった実家が空き家になってしまった・・・」と、まだ気持ちの整理がついていない事も多いので、不動産の事だけでなくその方の気持ちに寄り添えるように「心のケア」も大切にしてお話をするようにしています。
 次に、ご要望に応じたいくつかのパターンをご提示して検討していただき「その空き家をどうするか」を決定します。
 そして、その方針に基づいて物件の調査を行い必要に応じて残置物の買い取りや片付け・修繕、解体、測量、助成金等を当社で手配していきます。
 さらに、各役所への申告・申請・届出等にも対応する為に不動産に詳しい行政書士や司法書士、税理士のご紹介もしております。
 最終的に「売却」もしくは「活用」が決まるまで親切・丁寧を心掛けた対応をさせていただいております。

――「売る」とか「貸す」とか「現状維持」とか何も決めてない状態で佐藤さんにご相談しても大丈夫なんですか?

(佐藤)もちろん大丈夫です!むしろ、どうするか決まってない方のほうが多いですよ。
 相談無料ですのでお気軽にお声がけいただきたいです。

「とりあえずは、そのままにしておこう」と空き家を放置すると様々な問題が起こる可能性があります。

――空き家を放置すると実際デメリットって何かあるんですか?

(佐藤)いろいろなリスクがあります。
 例えばですが・・・
 ・もろくなった外壁や瓦、TVアンテナ等が台風や地震で道路に落ちて通行人にケガをさせてしまうと、たとえ自然災害でも所有者責任が問われてしまいます。
 ・人が住んでいないと湿気や埃、害虫などが原因で家の傷みが早くなります。
 ・ゴミの不法投棄や放火の危険性も高まります。
 ・害虫の発生や植木等の越境で近隣トラブルに発展する可能性があります。
 ・自治体が「特定空き家」と認定した場合土地の固定資産税が約6倍に上がる可能性が有ります。さらには近隣物件の売買価格を下げてしまう恐れもあります。
 ・長年放置すると相続人が増えてしまい売却や運用が難しくなってしまう事があります。

などなど、放置しても良いことは何一つないですよ。

――ちなみに空き家になってしまう原因って何が多いんですか?

(佐藤)空き家となってしまった物件を相続した場合に「いろいろと落ち着くまでは、とりあえずそのままにしておこう」と問題を先送りにしてしまい、ずっとそのままになっているケースが多いです。
 あとは、実際に手放したいと考えても戸建ての場合には建物を解体しないと買い手が見つからない、又は納得出来る金額では売れないという事もありますし、貸し出すにしても設備等の修繕が必要な場合もあります。なので、その初期費用の捻出が難しく空き家になってしまうケースもあります。

――なるほど。売るにも貸すにも最初にお金が掛かって来るんですね・・・御社はそのようなお悩みを抱えている方でも相談可能なんですか?

(佐藤)はい。「今、手元に現金があまりない」という方も是非ご相談ください。

――具体的にはどのような提案をするんですか?

(佐藤)まず、解体費用の支払に関しては当社と提携している業者であれば「物件が売れた後にその売上げで支払う」という事も相談可能です。
 さらに、当社ではお客様の売却時の手残り(売却益)を少しでも上げられるように「解体助成金」を活用したご提案もしています。

(佐藤)賃貸に関しては、一般的な大手不動産ポータルサイトで募集を行う事と同時に「障がい者の就労移行支援やグループホームの運営団体」「子育て支援団体」「アーティスト支援をしている画廊オーナー」など空き家を求めている事業者様に対して、独自のネットワークを使ってアプローチもしています。
 そういった事業者様にテナントとして貸し出す場合は、住宅として貸す場合と違い最低限の残置物の撤去や修繕だけを行えば貸し出す事も可能です。

(佐藤)すぐに不動産を手放したくない場合はコインパーキングとしての活用も有効です。
 この場合、災害による建物倒壊リスクが無くなります。

――専門的な知識や実績のある御社ならではの提案ですね!

(佐藤)そういっていただけると嬉しいです!
 実際、解体助成金についてはサポートしていない不動産屋や解体屋さんも多いですね。あと残置物に関しても撤去だけでなく、無料引き取りや買い取りが出来る専門業者も手配してお客様の利益をUPさせていますし、共有名義などの権利関係が難しい不動産売却にも実績があります。

「空き家」や「空き家予備軍」に関して不安・心配のある方は“空き家のプロ”である当社にお気軽にお問い合わせください。

――会社設立までの経緯もお聞きしたいです。

(佐藤)当社の代表である夫は、不動産会社で勤めていた時の実績や経験を活かして2017年にパーソナルカラー株式会社を設立しました。

――佐藤さんも元々は不動産屋でずっと働いていたんですか?

(佐藤)元々はメンタルクリニックの事務長として働いていたのですが、2013年に寿退社をしまして、その後はしばらく専業主婦をしていました。
 その時にゆくゆくの再就職を見据えて資格を取っておこうと思いまして、ファイナンシャルプランナー2級と宅建士を取得しました。
 その後、夫が独立を考えはじめたので私も夫の力になれる様にと2016年に難物件の調査・買い取り・管理を得意としている不動産屋で働いた後、夫と共に会社を設立し今に至ります。

――不動産の事だけでなく「心のケア」も大事にしているのは、メンタルクリニックで働いていた経験を活かしているんですね。

(佐藤)そうですね。当時は身内の方に不幸があった方や不安を抱える高齢者の方とお話する機会が多かったのでその経験を活かせています。
 不動産に直接関係の無い事も含めてお話を聞かせてもらいながら、その方の気持ちの整理をお手伝いして、「ご自身が(空き家を)どうしたいのか」という結論に導いていければ・・・と思っています。

――空き家の調査・活用を始めたのはどういった想いからですか?

(佐藤)当社は「地域密着・地域貢献・地域活性化」を創業の理念としていますので、空き家活用という仕事を通じて地元である足立区のイメージUPに貢献して、地域の皆様に愛される会社になりたいという想いがあるからです。

――今後のビジョンはどのようにお考えですか?

(佐藤)空き家を活用して「子ども食堂」や「親子カフェ」をもっと増やして、足立区をもっと子育てしやすい「まち」にしていきたいです。
 それと、アーティストの支援をしている方と共に、足立区にアトリエを増やしていき「個展・アトリエマップ」を制作したいと考えています!

――最後に一言お願いします。

(佐藤)不動産を相続された方、これから相続する予定の方・・・
 「空き家」や「空き家予備軍」に関して不安・心配のある方は“空き家のプロ”が無料で相談に乗ります。お気軽にお問合せいただけますと幸いです。

(佐藤)相続の相談を受けている士業の方・・・
 「空き家」「孤独死」「ゴミ屋敷」などそのままでは取引するのは難しい物件も当社であればワンストップでスムーズに対応が出来ますので是非一度ご相談ください。

社名 パーソナルカラー株式会社
URL https://www.p-c.co.jp/
名前 佐藤 愛
   1984.5.26.生まれ
出身 神奈川県相模原市
資格 宅地建物取引士
   空き家相談士
   家族信託コーディネーター
   2級FP技能士
   住宅ローンアドバイザー
   賃貸不動産経営管理士
   メディカルクラーク
   調理師
趣味 旅行
最近 断捨離してます
今後 ハワイ諸島を2週間以上かけて満喫したい
オススメ 1人カラオケ

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