――横澤さんが物流業界に入ったのはいつからですか?
(横澤)大学を卒業して、新卒で大手運送会社系列の物流倉庫会社へ就職しました。
――物流倉庫ってどんな仕事になるんですか?
(横澤)簡単に言いますと「物流倉庫」はお客様から委託を受けた物品を入庫→保管・管理→出庫する仕事になります。
――横澤さんはその会社では、どんな仕事をされていたんですか?
(横澤)その会社ではいろいろな業務を経験させていただきまして、最終的には取締役営業部門長として本社の営業・システム・コンサルティング・チャーター輸送等をする各部門や全国11支店・91事業所の責任者をやっておりました。
――凄いですね!なんで辞めちゃったんですか?もったいない・・・
(横澤)一番大きな理由としては、新卒で入った会社なので「人生で今の会社しか知らないのは嫌だな・・・もっと世の中を知りたい」と思った事ですね。なので、思い切って45歳の時に退職いたしました。
――退職後にすぐ今の会社を始めたのですか?
(横澤)いえ、退職後は仲間と共に長野県の物流倉庫会社をM&A(買収)しまして、1983年に私が代表としてその会社の経営を始めました。
ですが、事前に聞いていた内容と会社の実態がかなり違ったので最初は本当に大変でした・・・
――事前に聞いていた内容と何が違っていたんですか?
(横澤)数字全般ですね。当初、直近の売上は年間2.4億円で利益は800万円、キャッシュは1億円ある会社と聞いていたのですが、実際は売上1.5億円で四半期2,200万円の赤字、キャッシュは1,800万円という状況でした。
このままでは1年経たずに倒産してしまう可能性もあったので、すぐに会社構造の抜本的な改革を始めまして・・・今までの知識・経験・人脈を全て駆使して9年間かかりましたが何とか軌道に乗せる事が出来ました。その時はたくさんの方に支えていただいたので今でも感謝しております。
あと、東京に家族を残してずっと事務所のある長野で暮らしていたので、当時は家族にもいろいろ迷惑をかけたなぁと思っています。
――でも、その会社も辞めちゃったんですよね?なんでですか?
(横澤)その会社の経営を立て直したら、今度は一から自分で会社を興そうと決めていたからです。
売上は1.5億→20億、事業所数は2箇所→13箇所まで増やしたところで、持ち株を経営陣に売却して代表も退任しました。
――凄い実績ですね・・・で、バンズネットを始めたんですか?
(横澤)そうですね。1991年について来てくれた部下7名と共に株式会社バンズネットを設立しました。
設立後、まずは倉庫が無い事には仕事にならないので物件を探しつつ、その間も売上を立てる為に、VOD事業を始めました。
――VOD事業って何ですか?
(横澤)VODはビデオ・オン・デマンドの略称でして、ホテルの有料放送TVの集金やビデオコンテンツデータの入れ替え・保守・点検等を行う事業です。現在も全国のホテルを対象に事業を行っています。
――倉庫の方はすぐに見つかったんですか?
(横澤)そうですね。半年後には東京都大田区で倉庫を見つけて物流倉庫事業も開始しました。有難い事にすぐにアパレル会社様からの受注も請ける事ができました。
――入庫から出庫までの一般的な物流倉庫事業以外にも御社は様々な事をやっていると思いますが、どのような経緯で始めたんですか?
(横澤)例えば、2000年頃に精密部品を扱う会社様からのご要望に応える為に「物流+検査」サービスを当社で始めました。
そして、2016年頃には大手通信会社の代理店様からのご依頼で「物流+キッティング(各種設定業務やアプリのインストールなどを行い、それぞれのお客様の環境に最適な状態にセットアップするサービス)」も始めました。
2018年には大手ドラッグストア様からの依頼でPOSレジの「物流+配送・組立・設置・点検・キッティング」のサービスも開始し、その実績を基に太陽光設備会社様からご依頼いただいた「物流+変電装置の組立・設置」も2021年から行っております。
要するに当社では、物流倉庫事業を通じていただいた「お客様のご要望」にお応えする為に様々な事業を展開しています。
――なるほど。その物流+αが御社の強みになるんですね!
(横澤)そうですね。そこが当社の強みになると思います。
受注をいただいた一社一社に対して構築する物流サービスの中にお客様の要望に添ったサービスも新たに組み込む事で、当社はそのサービスの実績を積むことが出来ます。そして、その実績によって新たなお客様からも受注をいただき、また新たな実績を積む事ができる・・・といった流れをこれからも作っていければと考えています。
(横澤)さらに当社では「お客様の商品を売れる物流会社」を目指し、現在ではパッケージデザイン・プロモーション・販売支援や新規販路開拓支援・受注サイトの制作などの販路拡大事業もさせていただいております。
――お客様の商品の「販売」についてもやっているんですね。
(横澤)はい。物流センターは一般的には「コストセンター」であると考えられているのですが、当社物流事業は“利益”も生み出す「プロフィットセンター」となれるように日々取り組んでいます。
――システム開発もされているんですよね?
(横澤)そうですね。2020年に物流・製造業をメインにシステムを開発している会社と合併しまして、本格的にシステム開発事業も始めました。
――どういったシステムを開発しているんですか?
(横澤)「倉庫のシステム」「運送の決済機能付き配送システム」「学校のオンラインシステム」などの開発を行っております。
――横澤さんが仕事をする上で大切に想っている事は何ですか?
(横澤)「人とのご縁」ですね。
皆様に「横澤と付き合って良かった」と言ってもらえる様に常に人と接するようにしています。
――次はどういった事業展開を考えていますか?
(横澤)直近では「除菌ゲート」や「超音波噴霧器」の製造販売を始めております。新型コロナが蔓延している中、当社がどのように社会に貢献が出来るのかを考えて始めさせていただきました。
――最後に一言お願いします。
(横澤)「○○までやってくれる物流倉庫があったらなぁ・・・」
と思われている会社様がもしいましたら、様々なサービスの実績を持つ当社へお気軽にご相談ください。よろしくお願いします。
社名 株式会社バンズネット
URL http://bonds-net.tokyo/
名前 横澤 宏昌
7.21生まれ
役職 (株)バンズネット 代表取締役
(一社)日本洗車技術指導協会 理事
国明会 代表副理事
出身 神奈川県川崎市
母校 日本大学
経験 物流業界36年
趣味 旅行・ゴルフ・温泉
オススメ モンゴル旅行