Professional No.29

相続にめっぽう強い税理士

相続にめっぽう強い
税理士

鈴木孝典税理士事務所
税理士 鈴木 孝典 インタビュー
2021.01.23
Interviewer 川崎浩平(→記事
Nominated by 三國高穂(→記事

神田淡路町に事務所を構え、「法人」や「個人事業主」の税務顧問業務や「個人」の税務相談をやられている鈴木孝典税理士事務所の鈴木孝典様にインタビューさせていただきました。

――税理士として税金に関しては全般的にやられているとは思いますが、御所で特に力を入れている事は何かありますでしょうか?

(鈴木)個人の「相続税」申告対策になります。

――相続税ってどのくらいの資産を持っている方が対象になるのですか?

(鈴木)その方の状況によって違うので「〇千万円以上の資産をお持ち方は相続税がかかります」とは一概には言えないのですが、ご相談者様で多いのは都内に一戸建てをお持ちの方で株などの有価証券や預貯金で1000~3000万円くらいお持ちの方になりますね。

――意外と対象になりそうな方多そうですね。相続税は地主とか社長さんだけの話かと思っていました。

(鈴木)平成27年の税制改正があってから相続税のかかる財産の基準額が大きく下がった事で、お金持ちと呼ばれる方だけでなく一般的な方でも対象になる場合がかなり増えました。
 特に税制改正によって土地の評価額が高い都内に一戸建てを所有している方は対象になる事が多くなりましたね。

――どういった経緯でご相談に来る方が多いのですか?

(鈴木)その方が普段からいろいろ相談されている保険会社さんや、士業の方からの“ご紹介”で相談に来る事が多いです。
 あと、ある程度の財産をお持ちの方は税務署から相続税の申告について「お尋ね」の手紙が届きますので、それにビックリしてご相談に来られるという方もいらっしゃいますね。

――ちなみに税務署からその「お尋ね」が来なかったらセーフなんですか?

(鈴木)いや、セーフじゃないですよ(笑)

その手紙が来ないから申告しなくていいという訳ではありません。「もしかして相続税がかかるかも」と気になるような方がいましたら、お気軽に相談ください。

私は、全国でも数少ない「相続税を得意とした税理士」になります。

――鈴木さんに相談をした時の流れ的なものも教えてもらって良いですか?

(鈴木)まずは、税金の事に限らず相続でどういった手続きが必要かの概略をお話させていただきます。次にどのくらいの財産があるのかをお聞きして相続税が“かかる”“かからない”の判断をいたします。
 “かかる”ようであれば遺産を相続人でどう分けるかの、分割協議書に関して税務面のアドバイスをさせていただきます。さらに配偶者の方がお亡くなりになった場合は、次にそのご本人が将来亡くなってしまった場合に備えて、お子様への2次相続も含めて税務上のアドバイスもさせていただいております。
 あとは、必要な書類をご準備いただいて、申告から納付までを行うといった流れです。

――相続税が“かからない”パターンはどうなるんですか?

(鈴木)私の仕事は無くなりますね(笑)
 ですが、分割協議書や不動産の相続登記手続きなど諸手続きはあるので、適宜行政書士さんや司法書士さんをご紹介させていただいております。なので、ご相談者様にとって無駄足になる事は無いですよ。

――他の税理士事務所と比較して御所の強みを教えてください。

(鈴木)先程もお話した平成27年の法改正の前は、ほんの一部の方のみにしか相続税がかからなかったので、相続の経験豊富な税理士は少ないのが現状です。
 私は、相続税を専門にやっている税理士法人で約500件の相続税の申告に携わってきたので、全国でも数少ない「相続税を得意とした税理士」になります。

(鈴木)さらに、申告後に税務調査等で問題にならないように亡くなった方の預貯金の取引履歴を過去6~10年間程度遡って確認させていただき、生前の贈与や相続人の方が気付いていないような財産が無いかなど細かく調査をさせていただきます。
 その上で“税理士の書面添付制度”を利用して、「税理士として、しっかりと調査しました」という書類も申告書に添付する事により税務調査など、申告したあとで問題となるようなことが無いような取り組みもしています。

――相続税で「税理士の書面添付制度」を活用している税理士は少ないって事ですかね?

(鈴木)はい、まだ少ないと思います。何故かというとその書面を書く事によって税理士に重い責任がかかってくるので、自身でしっかりと調査する事が出来ない方は書く事はできないからです。

――資産なんて死ぬ前に現金で渡したりすればバレないんじゃないかと思ったりするんですが、そこらへんはどうなんですかね?

(鈴木)税務署の方は優秀な方が多いので、不正はできないと思ってください(笑)

「相続に力を入れている士業」の方、または「相続税をやっている時間がない税理士」の方と繋がっていきたいです。

――独立されたのはいつですか?

(鈴木)相続専門の税理士法人の社員税理士から2020年の10月に独立して今の事務所を立ち上げました。

――独立までの経緯やキッカケを教えてください。

(鈴木)最初に就職したのはフジサンケイグループの広告代理店の経理部でした。そこで働きながら税務・会計の知識を深める為に税理士資格を取得しまして、その後に税理士資格を生かして法人メインの比較的大きな会計事務所に転職をしました。
 そこで、ある著名な経営者の相続に関わる事になりまして・・・私は、その方の会社についてはしっかりと把握していましたが、亡くなられた経営者の個人財産まではタッチしていませんでした。
 「事前に個人の財産も把握できていればもっと良い方法がとれたのではないか」とその申告を終えた後に思ったのがキッカケで相続に強い税理士になりたいと思い、相続税専門の税理士事務所に移りました。そこで経験を数多く積ませていただいた後、独立して今に至ります。

――今後の事業展開を教えてください。

(鈴木)税務会計を窓口にして依頼者のお困り事や悩み事をワンストップで解決できるような事務所にしていきたいです。実際、税理士だけで解決できる事は限られますので弁護士や司法書士、行政書士、社労士の方など各専門分野のプロの方を内製化した事務所にしていければと思います。
 あと、事業規模を大きくする事ではなく依頼者一人ひとりとの接点を増やすことを重視して事業をしていきたいですね。

――今後の事業展開に対して今、足りてないことは有りますか?

(鈴木)売上ですかね(笑)
 それと、理念を共感してもらえる若手の士業の方や保険業の方とどんどん繋がっていきたいと考えています。

――最後に一言お願い致します。

(鈴木)「相続」に力を入れている士業の方と繋がっていきたいです。
 さらに、同業の税理士からも相続税に関しては外注という形で私共にご依頼いただく事も多いので「相続税をやっている時間がない」「相続税は得意ではない」という税理士の方とも繋がっていきたいと考えております。是非よろしくお願い致します!

事務所名称 鈴木孝典税理士事務所
URL https://szk-accounting.com/
名前 鈴木孝典(スズキ タカノリ)
生年月日 1969.12.1
出身 埼玉県さいたま市
資格 税理士
   宅地建物取引士試験合格
   ファイナンシャルプランナー
休日の過ごし方 ゴルフ 釣り
最近始めた事 カワハギ釣りデビュー
昔と変わった事 打たれ強くなりました。。。
お勧めしたい事 早朝ゆっくりランニング(考えごとをしながら走ると、頭が整理されます)

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