Professional No.32

経営者と社員の想いを紡ぐ社労士

経営者と社員の
想いを紡ぐ社労士

社会保険労務士法人つむぐ
特定社会保険労務士 大倉 久実 インタビュー
2021.2.9
Interviewer 川崎 浩平(→記事
Nominated by 吉村 裕(→記事

各種労働保険・社会保険手続きの代行や雇用契約書・就業規則・賃金規定及び人事評価制度の作成や相談など労務管理全般をやられている社会保険労務士法人つむぐ 大倉久実(オオクラ ヒサミ)様にインタビューさせていただきました。

――社労士として労務に関する事は幅広くやられているとは思いますが、特に力を入れてやっている事ってありますか?

(大倉)はい。私どもは、会社で働く方が全員気持ちよく働けるように社内の「ルール作り」に関して特に力を入れて取り組んでおります。

――ルール作りといいますと?

(大倉)具体的には就業規則や賃金規定、あとは人事評価制度などの作成や変更を行っております。

――それってどんな流れで作っていくんですか?

(大倉)まずは、ご依頼主である経営者様や人事担当者様のお話をじっくりとお聞きして現状有るルールをしっかりと把握するところから始めます。
 次に問題点を洗い出して整理をしながら法律に則って作成していくのですが、単純に経営者様と私どもだけで作成したルールは形骸化してしまう事もあるので、社員様にも参加していただきながら進めていく流れになります。

――就業規則はあるのに社員が誰も見たことが無いなんて会社もありますもんね。その点社員も一緒にルールを作っていくって良いですね!
――ちなみに問題点ってどんなのが出てくるんですか?

(大倉)残業などの「働く時間」や、有給などの「休みの取り方」に関してのルールが法律に則っていないという事例が特に多いですね。

会社のルール作りを通して「より働きやすい環境」と「強い組織」を構築する事が出来ます。

――他の社労士事務所と比較して「つむぐ」の強みは何になりますか?

(大倉)一言に社労士と言ってもその業務は多岐にわたりますので、各々得意・不得意な分野がでてくるかと思います。
 「人事評価制度」を得意としている代表の堀内と、会社オリジナルのルールを「法律に上手く適合させる」事が得意な私が組むことによって、私どもは会社をより働きやすい環境にする事ができ、強い組織を構築する事が出来ます。

(大倉)あと、堀内と私は共に資格受験の講師を15年以上やっておりますので、難しい労務の話を「誰にでもわかりやすく」伝える事に自信を持っております。

――確かに私も法律の話とかされるとチンプンカンプンになりますもんね。

(大倉)(笑)そういった方もいますので、法律の専門用語などはかみ砕いて説明させてもらっています。

――現状、集客はどのような形でされていますか?

(大倉)ご紹介になります。特に弁護士さんや税理士さんなどの士業の方からのご紹介が多いですね。
 弁護士さんからは、労使トラブルが起きた後の組織の立て直しを依頼される事が多いです。あと税理士さんからは健康保険・厚生年金や雇用保険等の各種加入手続きや雇用契約書の作成を依頼されることが多いです。

――具体的なお客様のエピソードを聞かせてください。

(大倉)一つ目は、親子間の事業承継を機に社内ルールを整備したいとご相談があったケースですが、社内に元々あった紙一枚のルールを基に就業規則等いろいろな規則にしっかりと直させていただきました。
 その結果、曖昧だった就業時間が明確になって休みがしっかりと取れる様になり、会社は離職率も下がって生産性が向上しました。
 さらにその後、その会社は主要取引先から模範企業として表彰され優先的に仕事の発注を受ける事も出来たそうです。

――ルールを明確にするって、大事なことなんですね!

(大倉)二つ目は堀内が得意としている分野ですが、社員数20名を超えたあたりで社員一人ひとりに目が届かなくなってしまったという経営者様から、「自分の想いを会社の評価制度に落とし込みたい」というご依頼をいただきました。
 そこで、経営者と社員に「自社の強みは何か、会社が大切にしていることは何か、会社にとってどんな人が必要か」を話し合ってもらい、評価基準を明確にしたんです。それによって、社長の想いを制度化することができました。
 さらに、一緒に制度をつくる事によって社員さんも会社の事を自分の事として捉えるようになってもらえたので、より強い組織になったのではないかと思っております。

――想いを共有する為のルール作りってすごく良いですね!

社員数が増えて「社員一人ひとりに目が届かなくなってきた」と感じている経営者様は、是非ご相談ください。

――なんで社労士をやりたいと思ったんですか?

(大倉)お仕事の時でもプライベートでも法律を知らないと自分の身を守れない事って多々あると思います。ですが普通の人はそこまで法律に詳しくはないですよね。法律的にどう主張すればいいか、わからない人たちの代弁をする仕事がしたいなと思い私は法律家を目指しました。
 結果として弁護士になる事は断念しましたが、労働分野に精通している法律の専門家として経営者や社員の代弁者となれる「特定」社会保険労務士の資格を取得しました。

――そういえば「特定」ってつくんですね。普通の社労士とはなにか違うのですか?

(大倉)はい。特定社会保険労務士は「紛争解決手続の代理業務」を行うことができる社労士になります。要は個別の労働関係のトラブルを当事者の言い分をききながら、「あっせん」という話合いの方法で解決することができる社労士になります。

――「つむぐ」が出来るまでの経緯を教えてください。

(大倉)私は元々弁護士を目指していたのですが、司法試験は2005年に断念しまして社会保険労務士の資格を取得し、予備校の講師として仕事をしていました。
 そんな中、知人から「大倉さんは、社労士の資格持っていますよね?会社の助成金の手続きって出来ますか?」という依頼があった事がキッカケで、思い切って以前からやりたいと思っていた社会保険労務士事務所を2016年に個人で開業しました。

(大倉)開業後も講師業を続けていたのですが、2021年2月に会社のルール作りにさらに深く携わりたいという想いを実現する為、講師仲間でもある特定社会保険労務士の堀内と共に「社会保険労務士法人つむぐ」を立ち上げました。
 さらに立上げと同時に給与計算などの分野も強くする為、税理士法人を主体とするYMGグループとも業務提携させていただきました。

――堀内さんと組もうと思ったのはキッカケってなんですか?

(大倉)経営者と社員全員が働きやすい会社を実現するというお互いの考えが合致していた点と、それを実現させるために堀内は欠かせない存在であると思ったからです。

――「つむぐ」という名前はどのような想いで付けたのですか?

(大倉)「経営者と社員の想いを紡いで、それを一枚の布のように強い組織にしていければ」という想いで法人名にしました。

――今後の事業展開についてはどのようにお考えですか?

(大倉)今後は特定社会保険労務士という資格を生かして「労務トラブルの解決」にも力を入れていきたいです。
 さらに人事評価制度をより活かす為の「コーチング」にも力を入れていきたいと考えております。

――最後に一言お願いします。

(大倉)私どもは経営者と従業員の想いを紡いだルール作りで、みんながいきいきと働きやすい環境を整える事を得意としております。
 社員数20名を超えて前よりも「離職率が高くなってきた」「生産性が下がってきている」と感じている経営者の方がいましたら、ぜひ一度ご相談ください。よろしくお願いいたします。

右:代表特定社員の堀内れい子様

法人名 社会保険労務法人 つむぐ
URL https://sr-tsumugu.jp
名前 大倉久実(おおくら ひさみ)
資格 特定社会保険労務士
             第一種衛生管理者
             マンション管理士
             管理業務主任者
             宅地建物取引士
出身 長野県安曇野市
母校 松本深志高校
             金沢大学法学部
趣味 読書(ファンタジー系)
最近 事業承継の勉強会始めました。
今後 ガーデニングを始めたい。
オススメ サイクリング

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