Professional No.64

夢に向かい共に歩む「夢添い人」

夢に向かい共に歩む
「夢添い人」

日本橋東香グループ
代表 肘井 哲也 インタビュー
2021.11.02
Interviewer 川崎 浩平(→記事
Nominated by 横澤 宏昌
→記事
取材場所 「想いの時」門前仲町店

株式会社東香(贈答品ギフト商品の卸/小売販売)・トーコー商事株式会社(香典返し/ギフト全般の販売)・株式会社メモリアルスタイル(海洋散骨、遺品整理など葬儀後の総合サポート)・株式会社ビサイド(インキュベーション型レンタルオフィスの運営等)の4社で構成される「日本橋東香グループ」。本日はグループ代表 肘井 哲也様にグループの沿革や最近の取り組みについてお話をうかがいました。

――日本橋東香グループは最初にどういった事業から始まったんですか?

(肘井)1977年に私の父が日本茶(鹿児島の知蘭茶)の問屋として株式会社東香を日本橋で創業したのが始まりになります。
 その後、当社がはじめて通夜振舞いの代わりとして「お酒とお茶のセット商品」を提案し、それが関東の葬儀で習慣化されたことで会社が飛躍する原動力となりました。

――肘井さんはいつから入社されたんですか?

(肘井)私は28歳の時に株式会社東香に入社し、企画室長を経て2007年に代表取締役に就任しました。

――入社される前は何をしていたのですか?

(肘井)学生時代から独立したいと考えていたので大学を卒業後、2年間会社勤めをしてから26歳の時にノベルティ等の販促ツールを制作するセールスプロモーション会社を立ち上げました。 
 その会社は1年目から1億円以上の売上を出す事ができ順調だったのですが、父が亡くなってしまった事もあり、共同経営者にその会社は事業譲渡をして私は東香に入社しました。

――26歳で初年度から売上1億の会社をつくったのは凄いですね!

(肘井)当時は人材派遣やアパレル会社などの企画部署に飛び込んで、その会社のニーズや悩み事をお聞きし、そのニーズに合った販促企画を提案していました。
 私は新しいアイデアを出す事や企画する事が得意なので、企業の担当者様から「それ良いね!」と言っていただける事が多く、順調に売上を伸ばす事が出来ました。

――グループ会社はどのような経緯で増やしていったのですか?

(肘井)トーコー商事株式会社は1996年に東香の香典返し・ギフト部門を分社化しました。
 2003年に設立した株式会社ビサイドではビジネスのプラットフォームを作る為にインキュベーション(創業支援)型のレンタルオフィス「Wi’s Square‐ウィズスクエア‐」の運営事業を開始しました。
 そして2005年に設立した株式会社メモリアルスタイルでは、これまで葬儀屋さんとの取引が多かったので、そのご縁を生かす為に葬儀“後”の総合サポートをする事業を始めました。最初は遺品整理から始まり、その後 散骨や手元供養品・仏壇仏具等の販売店「想いの時」の運営も開始したという経緯になります。

私は夢や能力のある人を支援したり、一緒になって仕組みづくりをしたり、時には一緒にリスクも負いながら活動をする事で、その方の夢を共有させてもらっています。

――様々な事業をグループで展開されていますが、その中で特に力を入れている事は有りますか?

(肘井)メモリアルスタイルの「海洋散骨」についてお話しさせていただきます。
 海洋散骨というのは、故人やご遺族のご希望に基づいてご遺骨を細かくして海へ還す自然葬の一つになります。ご遺族は海を見つめることでいつでも故人を偲ぶことができまして、法要の時には散骨ポイントへ行くことでご供養も出来ます。
 当社では、今までたくさんのお別れを手伝ってきた女性スタッフならではの経験と細やかな心配りを生かした海洋散骨を提供しており、個人散骨から合同散骨まで様々なプランをご用意していますので詳しくはお問合せいただければ幸いです。

 あと、先ほどお話したグループ企業での事業の他にも私は様々な“夢”を持つ方の事業にも携わらせていただいております。

――それは、どんな事業ですか?

(肘井)はい。始めた順にご紹介させていただきますと・・・
 2003年 高齢者の終活をサポートするNPO法人ら・し・さの設立に携わりました。
 2007年 子どもの貧困対策や学習支援を行うNPO法人キッズドアを設立し理事に就任しました。
 2010年一般社団法人地域コミュニティ振興協会の代表理事に就任し、地域コミュニティを活性するイベントや音楽会を開催。2019年1月より地域新聞「えがお」の発行を始めました。
 2013年 新しいビジネスプラットフォームを作るためにレインボータウンFMでラジオ番組5枠を取得して、いい人・いいもの・いいサービスをお届けするいいね!情報局の運営を開始しました。
 2014年一般社団法人供養コンシェルジュ協会の代表理事に就任しました。
 2020年 地域の中にある居場所・スペースを活用させていただき、中学生を中心に学習機会の提供をするNPO法人寺子屋みなてらすを設立。理事に就任し全体のコーディネートや運営アドバイスしてます。
 2020年 障がい者アートの魅力と価値を伝え、地域住民・企業・行政と協力しながら共に生きる社会を目指す一般社団法人アートパラ深川の副代表理事に就任しました。
 2021年 子どもたちの夢を書いた短冊を宇宙船に乗せて打ち上げるNPO夢テラスの代表理事に就任しました。
 他にもアルゼンチンタンゴダンサーや音楽家などの応援や支援をしております。
 https://rosa-oriental.com/

――す・・・すごい数ですね。こんなにいろいろ出来るものなんですね!でも、なんでそんないろいろな事に携わっているんですか?

(肘井)基本的に私はオペレーションはせずに、夢を持って活動している方の「夢添い人」として事業に携わっております。

 自分だけの人生には限界がありますので、私は夢や能力のある人を支援したり、一緒になって仕組みづくりをしたり、時には一緒にリスクも負いながら活動をする事で、その方の夢を共有させてもらっているんですよ。

地域の中小企業や団体、人の“いいところ”を新聞・交流会・Webで発信する「みなてらす」という事業を始動します。城東エリアの“いいね!情報”がありましたら是非 肘井までご連絡ください!

――肘井さんが支援や仕事をする上で大事にしている事は何ですか?

(肘井)支援に関しては、既にその人にある能力を「生かす」事を大事にしています。生かす為には俯瞰(ふかん)する事が重要だと思っています。

 仕事に関しては、「仕事は追いかけるものではなく、環境をつくるもの」だと考えております。そのつくった環境に「縁」がやってくるので、その縁を一つひとつ丁寧に育んでいけるように日々取り組んでいます。

 あとは、会社や人や地域のいろいろな夢や個性、能力を生かしあって共生できる社会づくりに貢献していきたいです。

――今後の目標は?

(肘井)地域の中小企業や団体、人の“いいところ”を新聞・交流会・Webなどで発信し、消費者がベストチョイスをする事ができる事業「みなてらす」を始動させることです。
 2022年のはじめにはWebの公開と新聞の発行が出来る様に動いています。

――最後に一言お願いします。

(肘井)2022年に開始する「みなてらす」は、実業を通じて社会・地域貢献をしたいと考えている会社と地域の方を繋ぐプラットフォーム事業になります。
 城東エリア(中央区、台東区、墨田区、江東区、葛飾区、江戸川区)で、いい人・いいもの・いいサービスの「いいね!情報」がありましたら是非 肘井までご連絡ください!
 よろしくお願い致します。

社名 日本橋東香グループ
   ・株式会社東香
   https://n-toko.com/
   ・トーコー商事株式会社
   ・株式会社メモリアルスタイル
    http://www.memorial-style.com/
   ・株式会社ビサイド
              http://www.be-side.net/index.html

店舗 手元供養品専門店
   「想いの時」
               https://omoinotoki.net/
役職 代表
名前 肘井 哲也(ひじい てつや)
   1963.7.27生まれ
出身 鹿児島県鹿児島市
母校 千葉市立千葉高校
   中央大学
経験 贈答・供養業界30年
趣味 アルゼンチンタンゴダンス
   歴史
   落語
最近 家事を始めました
今後 リサイクルを通じた
   地域への貢献活動を始めたい

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