Professional No.81

良い人材が辞めない会社をつくる

良い人材が辞めない
会社をつくる

株式会社みやいマネジメントサポート
代表取締役/中小企業診断士
宮井 英行 インタビュー
2022.5.24
Interviewer 川崎 浩平(→記事
Nominated by 本宮 雅之
→記事

2018年設立。東京都新宿区にて「人材活用支援」や「補助金申請に特化した事業計画づくり」など中小企業のサポート事業を行う株式会社みやいマネジメントサポート。本日は人材活用支援事業について中小企業診断士であり代表取締役の宮井英行さんにお話しをうかがいました。

――株式会社みやいマネジメントサポートで行っている人材活用支援とは具体的にどういった事業になるんですか?

(宮井)まず、当社で行っている中小企業の人材活用支援は、「良い人材が辞めない会社をつくり、会社に利益を出す」ことを目的としております。具体的な内容としては「離職防止サポート」を軸として「評価・賃金制度の改善」「主にサービス業のCS(顧客満足)向上」などを支援しています。

――離職防止サポートってどんなサポートをされるんですか?

(宮井)人材の採用、育成から離職防止までを総合的にサポートしています。

採用段階では「良い人材に会社が選ばれる為」に共感・採用競争力を高め、
育成段階では「良い人材が会社に貢献する為」に共有・待遇・育成・評価力を高め、
離職防止では「良い人材が会社に貢献し続ける為」に会社成長・信頼関係力を高めていきます。

 項目はさらに細分化しているので、現状の課題を浮き彫りにした上で解決策を提示し、改善していきます。その中で評価・賃金制度の再構築やCS向上の為の改善も必要に応じて行います。

――どうやって改善していくんですか?

(宮井)課題点や会社の状況によって改善方法は様々ですが、「人」に関してはやはり経験がものを言うと考えております。
 当社ではこの事業を始めて5年ですが、私はその前に中小企業で採用・評価制度の作成・研修など人材に関しての責任者として10年以上、行政機関で職場環境に関する相談員も約2年経験しております。
 さらに、その経験を基に中小企業診断士として会社の経営全体を見ながら最終的に「企業の収益UP」が達成できるような改善を行っております。

――そこで中小企業診断士としての能力も発揮されるんですね!

(宮井)そうですね。中小企業診断士は「経営コンサルタントの国家資格」となるので、経営全体を見る事が可能です。

――人材活用支援を行っている同業と比べた時に御社の強みってどんなところになりますでしょうか?

(宮井)まず一言で人材活用支援といっても、「労務全般のフォローを行っている社労士」「モチベーションUPのセミナー会社」「コミュニケーションツールを提供しているIT企業」「組織作りのコンサル会社」など様々な領域があります。
 その中で私の強みとしては、中小企業診断士として会社全体の適正配分を見極めた上で、収益につながる経営者目線での人材活用支援が出来る事になります。

――御社のように中小企業診断士が人材系をメインにコンサルしている会社って少ないんですか?

(宮井)少ないと思います。そもそも中小企業診断士は大手企業の社員や、そこを退職した方が役所の相談員などをしている事が多い印象です。
 さらに、私のように中小企業でずっと生きてきた所謂エリートではない人はもっと少ないので、その経歴を生かして「中小企業の社長としっかりと寄り添える事」も私の強みの一つになるかもしれません。

――中小企業の社長さんって(いい意味で)変わった人が多いですからね。そういう人にしっかりと寄り添えるのは確かに強みですね。

(宮井)中小企業は社長の個性が強く出ている事が多いので一社一社とことん付き合っていく事が重要だと考えています。大手人材活用支援系の会社がやっているようなパッケージ化されたコンサルは中小企業には合わない場合もありますからね。
 それと、中小企業の社長さん達は自分の人生をかけて、時には家庭も犠牲にして頑張っているのに社員からは「また社長がわけわかんない事言ってるよ・・」などと思われている事も少なくないです。しかも、みんな口には出さないので、社長がそれに気付けていない場合も多いんですよね。
 そこに私が入り、そのすれ違いの原因を調査・改善する事で「会社の為に貢献していきたい」「お客様の為になる事をしていきたい」と社員が思えるような会社にしていきます!

離職防止をしたいという企業も、それによって収益を上げる事が最終目的になりますので「私に支払った報酬以上の価値」を企業に提供する事を常に心掛けています。

――御社に仕事を頼む時の流れも教えてください。

(宮井)まずは、人材に関してお悩みのある会社の社長や担当者から詳しくお話しをうかがいます。オンラインでもオフラインでも対応可能です。
 次に、課題点抽出のお見積りをご提示し、ご発注をいただければ実態調査や本質的な問題点の見極めに関してのヒアリングを行っていきます。
 そして、その課題を改善する為に具体的に仕組み作り等を実行していくという流れになります。もちろん仕組み作りに関して別途費用が掛かるような場合にはお見積りを提示させていただきご了承いただければ実行となります。
 ちなみに、最初の面談でその会社の課題が明確になった時は調査等を省略してすぐに仕組み作りに取り掛かる事もあります。

――最初の面談は無料なんですか?どのくらいの時間面談するんですか?

(宮井)面談はもちろん無料ですよ。時間は目安として1時間ですが、厳密に決めている訳ではないので1時間以上やる事もありますよ。

――例えば最初の面談でその企業の課題点が明確になったら、自社で独自に改善しようと思ったりはしないんですかね?

(宮井)確かに最初の面談で会社の課題が明確になる事も多々ありますね。それがすぐに改善出来るような問題であれば、私もお金をいただけるような仕事ではないと思っているので、独自で改善をしていただければと思っています。
 面談だけでも何かしらのお役には立てるとは思いますので是非気軽にお問い合わせいただければ嬉しいですね。

――費用的にはどんな感じですか?

(宮井)費用はやる事によってピンキリです。ただ、先程も言った通り当社の人材活用支援は最終的に収益を向上させることが目的にはなりますので、費用対効果も一つの基準として判断していただければと思っています。

――お客様の事例も聞かせてください。

(宮井)横浜の飲食店の事例をお話しします。
 そこはアルバイトを含んで60人程のスタッフで5店舗を運営している会社だったのですが「社員やアルバイトがなかなか定着しない」とお悩みがあり、当社へご相談をいただきました。
 詳しく話を聞くと「店長はいるけど会社の経営幹部としては育っていないんだよね」というお悩みも抱えていましたので、それも踏まえてまずは3ヶ月かけてスタッフのヒアリングとアンケートを行うと共に現場や制度を綿密に見させてもらい、実情の取りまとめを行いました。
 その結果、いろいろな課題点が見つかって改善していったのですが、特に「スタッフからの業務改善の意見がなかなか通らない」という具体的な課題点に関しては、業務改善提案と共に不安や不満を月に1回 業務として話ができる仕組みを作る事で、スタッフが生き生きと働ける環境となり、さらにはお客様の満足度を上げる為にはどのようにすればいいのかをスタッフが主体的に考えられるようになりまして、人の定着と幹部候補人材の育成が出来ました。
 そして、採用コストが下がり、業務改善が進み、少人数でもお店を回せるようになり、客単価もリピート率も上がった事で当社にお支払いしていただいた費用の約5倍の利益を1年間で生み出すことにも成功しました。

――その飲食店はどういうキッカケで御社に相談したんですか?

(宮井)当社とお付き合いのある社長さんが「偉そうにしない雑草系の中小企業診断士を知ってるから1回相談してみな!」と私を紹介してくれたそうです(笑)

“人”の問題は一人で悩んでいても解決できない事が多いので「中小企業畑をずっと歩んできた雑草系の中小企業診断士」である私に気軽にご相談いただければ幸いです。

――宮井さんの経歴もおうかがいしていいですか?

(宮井)私は、もともと専門学校で音響を勉強していまして「いつかは音楽で食べていくんだ!」と、卒業後は宅配便の配達や車のセールスなど色々な仕事をしながらバンドやDTM(デスクトップミュージック)など、音楽活動を行っていました。
 その後、25歳の時に音響・照明・映像の会社に入社し、PA(音響機器)エンジニアとして一流ホテルの宴会場などをメインに働き始めました。そして、40歳位の時から本社の経営管理室の責任者を10年間務めた後、その経験を生かして2018年の1月に株式会社みやいマネジメントサポートを設立したという経歴になります。

――音楽をやっていたんですね!見た目的にずっと堅めの仕事をしていたのかなって思っていました(笑)あと、中小企業診断士の資格はいつ取ったんですか?

(宮井)音響の会社で経営管理の仕事を任されるようになってからです。プチ自慢ですが、仕事をしながら1年間の独学で取得する事が出来ました。

――なんでその資格を取ろうと思ったんですか?

(宮井)現場仕事からいきなり経営管理の仕事の責任者になったのですが、部下は経理・人事・法務・情報システムのプロフェッショナルや有資格者ばかりだったので・・・それで、各分野を総合的に見る事ができる中小企業診断士という資格を取ろうと思いました。

――独立しようと思ったキッカケは何だったんですか?

(宮井)中小企業の経営管理を10年間やっていましたので、その経験と中小企業診断士の知識を基に経営者目線に立った人材活用支援を行う会社を作りたかったからですね。
 でも、最初の2、3年はほとんど仕事が取れずに苦労しました・・・ですが、新型コロナの影響で補助金申請をする為の事業計画作りの仕事も多くいただけるようになりまして、なんとか軌道に乗せる事が出来ました。今では人材活用支援の仕事と事業計画づくりの両輪で事業を行っております。

――宮井さんがお仕事をする上で大切にしている事は何ですか?

(宮井)離職防止をしたいという企業も、それによって収益を上げる事が最終目的になりますので「私に支払った報酬以上の価値」を企業に提供する事を常に心掛けています。
 その上で、会社の収益は経営者やそこで働く人の幸福の為に得るものだと私は考えているので、制度や仕組みで一人ひとりの気持ちを充実させていければと思っています。

――最後に一言お願いします。

(宮井)「社員に主体性がない・・・」
「自分が言った事を社員がやってくれない・・・」
「右腕となる幹部社員が育たない・・・」
「社員のマネジメントが苦手・・・」
「コンサルを入れたけど効果が無い・・・」
 と、思ったことがある中小企業の社長さんは多いと思います。
 “人”の問題は一人で悩んでいても解決できない事も多いので「中小企業畑をずっと歩んできた雑草系の中小企業診断士」である私に気軽にご相談をいただければ幸いです。

社名 株式会社みやいマネジメントサポート
URL https://miyai-ms.biz/
名前 宮井 英行
   1967.2.17生まれ
役職 代表取締役
出身 東京都中野区
母校 日本電子専門学校
資格 中小企業診断士
趣味 妻の手料理で晩酌しながらのTV鑑賞
   ガーデニング
今後 妻と日本の名所巡りをしたい
オススメ ペリエを愛飲しています

HOME